エクアドル大統領に対する襲撃事案

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2025年10月7日、エクアドル中南部エル・タンボを訪問中のノボア大統領が群衆により襲撃される事案が発生しました。政府方針に反対するスローガンを掲げる群衆が大統領車列を囲み投石や銃撃に及んだとのこと。大統領車に複数の銃弾が命中しましたが、本人は無事に現場を離れています。

 

 

この襲撃は、燃料補助金廃止に反対する抗議活動が激化する中で発生したものです。約500人の反政府抗議活動家が大統領の車列を取り囲み一時周辺が騒然としました。抗議者の一部が投石や銃撃にも及んだため、治安当局は一連の抗議を「テロ行為」および「暗殺未遂」として少なくとも5人を現行犯逮捕しました。そのほかにも当時集まっていた群衆らの一部は殺人未遂およびテロ関連の容疑で起訴される見込みです。

ノボア大統領は事件後も予定通り公共事業現場の視察等を継続し、「暴力によって国家の発展を止めることは許されない」と強く非難しました。なお、エクアドルでは現在広い範囲で治安維持を目的とした非常事態宣言が発令されており治安当局の権限が強化されています。

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