2025年後半に入りウルグアイの首都モンテビデオをはじめ国内各地で組織犯罪の増加傾向が報告されています。9月に自身も襲撃をうけた同国司法長官によれば、麻薬組織や犯罪グループの活動が都市部に浸透し、治安が不安定化しているとのことです
事件性のある事案としては、司法関係者への脅迫や攻撃が確認されており、検察当局者が銃撃や爆発物による攻撃を受けた事例も伝えられています。モンテビデオ西部のセロ・ノルテ地区では人口10万人あたりの殺人件数が全国平均の約3倍に達しているとの報告もあります。政府は警察の増派や重点地域での治安強化を進めていますが、中南米では相対的に安全度が高いとされていた「ウルグアイの安全神話が揺らいでいる」との懸念を示す関係者もいます。
現地大学の調査では、殺人増加の背景には組織犯罪だけでなく社会的要因もあると指摘されており、治安悪化は複合的な要因によるものとされています。国内メディアは「麻薬ルートの中継地化」が進んでいることを強調し、今後も暴力事件が散発する可能性があると報じています。2025年11月10日付でCNNは動画特集で本件を取り上げ、ウルグアイにおける組織犯罪の増加を映像で説明しています。


