ベネズエラとガイアナ間国境での領有権問題緊迫化

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2023年12月5日ベネズエラ政府は隣国ガイアナのおよそ7割を占めるエセキボ地域の領有権を主張し、併合の賛否を問う国民投票で95%以上が賛成したことを受け、同地域を自国領とする法案を提出しました。両国間でエセキボ地域をめぐり緊張が高まっています。

エセキボ地域は1899年の国際仲裁協定で当時イギリスの植民地だったガイアナの一部と判定されましたが、ベネズエラは無効だと訴えており、2015年にアメリカ石油大手エクソンモービルが同地域の沖合で大規模な油田が見つかったことをきっかけに、領有権をめぐる両国の対立が激化しました。

ガイアナは、ベネズエラ側に新たな動きが認められれば、国連安全保障理事に支援を求め、軍事的行動を要請するとしています。ベネズエラとガイアナの双方と国境を接するブラジルも警戒を強めており、国境付近に軍を派遣しています。

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