イラン南部シーア派寺院襲撃事件

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2022年10月26日イラン南部ファールス州シーラーズ市内中心部にあるシャー・チェラーグ廟で武装グループによる銃撃事件が発生し、少なくとも15人が死亡、40人が負傷しました

実行犯のうち2人は逮捕され、1人はまだ逃走中です。本件については、ISISが犯行声明を発表しました。

 

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武装グループは車に乗っていて、シャー・チェラーグ廟入り口付近で銃を乱射したとのこと。現場にいた一般人の女性や子供も犠牲となっています。シャー・チェラーグ廟はイスラム教シーア派の重要な聖地のひとつで、当時、多くの人が礼拝に訪れていました。この手の大規模な宗教施設への攻撃はイランでは稀ですが、昨年4月に同国北東部の都市マシュハドにあるシーア派の聖地イマーム・レザ寺院で、襲撃者が2人の聖職者を刺殺する事件が発生しています。

 

ISISは一般的に国際テロ組織であり、欧米人等を標的にしている印象が強いですが、同じイスラム教でもシーア派を「異端」と位置付けておりISIS本体及び各地の関連武装勢力がシーア派勢力を攻撃する事案はしばしば発生している点にも注意が必要です。

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