イラン首都最高裁判事らへの銃撃

この記事のURLをコピーする

2025年1月18日イラン首都テヘラン市内中心部の最高裁関連ビルで最高裁判事らが銃撃を受け2人が死亡、1名が重傷を負いました。死亡した2名はいずれも最高裁上級判事で、犯人は2人の部屋に入って銃撃を行ったのこと。犯人は事件後自殺しており背景や経緯について捜査が進められています。

 

一般人の方が巻き添えになる可能性のある路上での銃撃ではなく、裁判官の執務室に侵入して銃撃を行ったものです。本件はテロというよりも、「標的殺人」に分類される明確なターゲットを定めた凶行です。

他方で、被害にあった裁判官らはイラン政府司法当局の声明によれば「彼らは国家安全保障に対する犯罪、スパイ活動、テロリズムとの闘いに積極的に関与していた」とのことであり、テロ等に関する裁判で起訴されている関係者が自殺した実行犯を差し向けた可能性も否定はできません。日本人を含む一般の方が同じように標的になることは考えにくいですが、裁判所等への爆破や銃撃も十分考えられることから、滞在中の方は司法関係施設に不用意に立ち入らないようおススメします。

海外安全メールマガジン登録