イラン南部ザヘダン市内裁判所への襲撃事案

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2025年7月26日イラン南東部ザヘダン市内の裁判所に武装集団が襲撃を実行しました。少なくとも5名が死亡、13名が負傷しています。犯行はスンニ派分離主義組織によるものと思われ、現地治安当局が犯人3名を射殺しています。

 

ザヘダン市はイラン南東部シスタン・バルチスタン州に位置し、パキスタンやアフガニスタンとの国境を有する土地柄です。シーア派住民の多いイランにおいてスンニ派を信奉する一部住民らはこの地域の分離・独立を主張しており、過激なグループは武力行使もいとわないためしばしばテロ等が発生してきた地域です。本件の事件の背景は不明ですが、ジャイシュ・アル・アドルと称する分離主義組織が犯行声明を発表しています。

 

事件は土曜日の朝、手りゅう弾が裁判所敷地内に投げ込まれた後、建物内に侵入した武装集団が居合わせた人々に発砲し死傷者が発生したとのこと。死者には女性や子供も含まれているとの情報があります。

事件現場付近には避難指示が出されており、政府機関周辺や人の集まる施設への立ち入りは控えるよう呼びかけられています

 

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