2024年5月30日イラク首都バグダッド市内の米国企業及び英国の教育機関を標的とした爆発攻撃が連続して発生しました。先週はKFC等米国系飲食店への襲撃、破壊が複数発生しています。犯人は現時点で不明ですが欧米への反発が背景にある可能性が指摘されています
一時期と比して、イラク国内でのテロ件数は減少傾向にありますが、依然として断続的なテロとみられる行為は発生しています。27日に飲食店への襲撃に関与したとみられる数人が逮捕されていますが、詳細は発表されていません。今般の一連の事案では人的被害は報告されていないものの施設や設備の損壊が発生しており、より本格的な攻撃を行い得るグループが関わっているとみられています。
また、現在進行形で発生しているイスラエルとパレスチナ武装勢力との衝突やイスラエルによるガザ地区での民間人への攻撃といった背景から、アラブ系住民の反ユダヤ感情、あるいはイスラエルを支援する国々への反感が高まっていることも否定はできません。現地治安当局が警戒を強めていますが、バグダッド市内では爆発や銃撃が起こり得る点改めて認識し、安全対策を万全とするよう推奨します。