2025年8月20日以降イスラエル軍はパレスチナのガザ地区内への本格的な地上侵攻を開始しました。過去数日で100名以上の死者が報告されており一般人の被害も多いとされています。この事態を受け、豪州政府は21日付でヨルダン川西岸ラマッラから外交官を避難させると発表しています
イスラエル軍はハマスの壊滅を旗印にガザ市の制圧を目的とした軍事作戦を展開中です。市内の複数地域で激しい砲撃や空爆が続き、多くの住民は南部エジプト国境方面に避難している模様です。国連や人道支援団体等は軍事活動に加え、飢餓や医療崩壊に伴う状況の悪化を報告しており、国際人道法違反の指摘も多くなされています。
こうした情勢を受け、オーストラリア政府はラマッラーにある代表事務所の職員およびその家族に対し退避を指示し、現地での業務を一時停止しました。パレスチナ域内におけるオーストラリア人の保護を含む領事業務は「極めて限定的」とされており、在留豪州人に対してはテルアビブまたはヨルダンの大使館への連絡を推奨しています。オーストラリア政府はこれまで同様イスラエルおよびパレスチナ地域全体に対して高いレベルの注意喚起を継続しており、特にガザ地区、ガザとの境界地域、レバノン国境地帯、西岸地区(東エルサレムを除く)については「渡航中止勧告」を継続しています。