モザンビーク治安最新情報(2024年11月)/海外安全.jp


0.モザンビークにおける日本人向けの緊急連絡先

◎在モザンビーク日本国大使館  :+258-(0)21-499-825、827

(夜間等営業時間外)        :+258-84-325-8360

 

(注:日本の携帯電話からかける場合機種にもよりますが、「0」の長押し、もしくは「*」を二回押すと「+」が入力できます)

◎警察  :112

◎消防  :21-32222

ディスクレイマー

・本ページは日本・アメリカ・イギリス・オーストラリアの各政府が発表しているトラベルアドバイス類を比較し、情報提供を行うことを目的としています。

・当サイトに記載の情報は、各国政府の発表内容及び当サイトが信頼に足ると判断した各種メディア情報を踏まえて掲載しています。

・本ページに記載された内容は各国における皆様の安全を担保するものではありません。

・当サイトでは、本ページ記載の情報を基に行った皆様の判断によって引き起こされる損害等の責任は負いかねます。

・海外への渡航に際しては、日本政府外務省や所属されている組織/団体、旅行会社等の具体的な助言に従い、ご自身で安全確保に努めていただくようお願いします。

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1.総論

モザンビークに対しては、各国政府とも一部の地域を除いて全体的に安全度が高いと評価しています。深刻なテロは発生しておらず、国際的なテロ組織の活動もこれまで観察されていません。
ただし、2017年10月以降北部カーボ・デルガード州東部を中心に武装集団による襲撃事件が相次いでいます。治安当局の取り締まりが強化されていますが、4か国すべての政府が同州の一部あるいは全部に比較的高いレベルの警戒情報を発しています。
2022年10月に英国政府はカーボ・デルガード州の南側ナンプラ州の一部のリスクレベルを引き上げており、いち早くカーボ・デルガード州を発端とした治安悪化地域の拡大に注意喚起を行っています。
経済的な格差等を背景に、都市部で強盗や身代金目的の誘拐、スリ、置き引きといった一般犯罪が多く発生しています。特に首都マプトを含むマプト州はアメリカ政府が州全体の警戒レベルを上げているほか、日本政府外務省も「高級住宅街や商業地域でも強盗が発生している」旨記載しており注意が必要です。

【海外安全.jpのコメント】

モザンビークは北東部の一部地域を除けば、他のアフリカ諸国と比較すると相対的に安全度合いの高い国と言えます。背景に資源価格の上昇に伴う経済発展という要素があったものと想像されますが、直近資源価格の低下や急成長の歪みともいえる貧富の格差も一因となり、犯罪発生件数の増加が観察されています。

全ての国が危険レベルをモザンビーク国内としては最も高いレベルに設定しているカーボ・デルガード州およびナンプラ州における襲撃、首都マプト市内および周辺の強盗、誘拐、加えて国道一号線、六号線沿いの車両襲撃等に注意が必要です。

一般論として貴重品を公共の場で表に出さない、華美な格好をしない、周囲に不審な動きをする人物がいないか注意する、といった自己防衛を怠らないようおススメします。

2.日本政府の危険情報

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「レベル3:レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」が設定されている地域

カーボデルガード州全域(ペンバ市を除く)

ナンプラ州メンバ郡、エラッティ郡

「レベル2:不要不急の渡航を止めてください」が設定されている地域

カーボデルガード州ペンバ市

ニアッサ州メクーラ郡

「レベル1:十分注意してください」が設定されている地域

ナンプラ州ナカラアヴェーリャ郡、ナカローア郡、ムエカッテ郡、メクンプーリ郡、ララウーア郡

ソファラ州シェリンゴマ郡、ムアンザ郡、ゴロンゴーザ郡

ニアッサ州のメクーラ郡以外

マニカ州

マプト州

危険レベルが設定されていない地域

上記以外の全土

 

カーボ・デルガード州では2017年10月ごろから身元不明の武装集団による襲撃事件が頻発しているため、危険レベルが上がっています。特に北東部では襲撃事件の頻度が増加傾向にあるため、2019年10月31日付で8つの行政地区に対しては危険情報レベル3(退避勧告)が設定されました。

マプト州およびソファラ州では、一般犯罪や麻薬売買が頻発しているほか、外国人が狙われた誘拐事件が発生しているため、他の地域以上に注意が必要である旨記載があります。特にソファラ州内の国道一号線、六号線沿線では通行する車両を襲撃し、金品を強奪する事案も報告されている旨記載があります。

モザンビークに特有の具体的な注意事項等はありませんが、銀行やATMを出た直後の強盗に注意する、強盗被害に遭った場合は犯人が銃やナイフを所持していることを想定して、反抗しない、といったアドバイスがなされています。

 

なお、『隣国の南アフリカ、ジンバブエ、ザンビアマラウイ及びタンザニアの危険情報にも留意してください』との記載があります。

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3.アメリカ政府のトラベルアドバイザリー

テロの脅威が高いことを背景に北部カーボ・デルガード州には厳しいリスクレベルが設定されています。
カーボ・デルガード州の大部分

カーボ・デルガード州(州都ペンバ)

上記を除く全土

 

武装集団による過激な暴力が発生している北部カーボ・デルガード州に対し「渡航を中止してください: Do not travel」「渡航の必要性を再検討してください:Reconsider travel」が設定されています。

同州以外の国土の主要部分も「十分警戒してください:Exercise increased caution」の対象です。犯罪の多発や健康問題が背景となってリスクレベルが比較的高く設定されています。

4.イギリス政府のトラベルアドバイス

新型コロナウイルス感染症の影響で一時全土が「必要不可欠な渡航以外は避けてください:Advise against all but essential travel」以上に設定されていましたが、現在は国土の大半が「渡航前に注意事項を確認してください:See our travel advice before travelling」に引き下げられています。

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北部カーボ・デルガード州のモシンボア・ダ・プライア郡、ナンガーデ、キサンガ、イボ、パルマ(パルマ市街地を除く)、マコミア、メルコ、ムイドゥンベ、ムエダ、チウエ郡及び、ナンプラ州エラチ郡とメンバ郡に対し、「渡航を推奨しません:Advise against all travel」が設定されています。この地域は特に正体不明の武装勢力による暴力が目立つとされています。

パルマ市街地を含む残るカーボ・デルガード州と南側ナンプラ州のエラト郡、メンバ郡に対しては「必要不可欠な渡航以外は避けてください:Advise against all but essential travel」が設定されています。

 

それ以外の全土には「渡航前に注意事項を確認してください:See our travel advice before travelling」が設定されています。

5.オーストラリア政府のトラベルアドバイス

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、2020年~2021年10月末までオーストラリア政府は全ての国に対する渡航をやめるよう呼びかけており、すべての外国が「Do not travel : 渡航を止めてください」に指定されていました。2022年10月31日付で国土の大部分は十分警戒してください:Exercise high degree of caution」に引き下げられています。
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オーストラリア政府は4段階の色分け+白(評価なし)の5段階のレベルわけを行っています。

モザンビークではカーボ・デルガード州全域と南側ナンプラ州のエラト郡、メンバ郡および国道一号線のSave River からMuxungue までの区間、GorongosaからCailaの区間と国道六号線のBeiraからChimoioまでの区間には最もレベルの高い「渡航を取りやめてください:Do not travel」が設定されています。それ以外の全土は5段階の真ん中である「十分警戒してください:Exercise high degree of caution」が設定されています。

6.最近の治安ニュース

モザンビーク北部民間人襲撃事案(2022年9月7日)

モザンビーク北東部での村落襲撃事案(2021年3月24日)

2019年6月4日 ISの「中央アフリカ支部」が北東部カーボ・デルガード州でモザンビーク軍を襲撃したとの声明を発表しました。

 

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