2022年9月7日頃までにモザンビーク北部ナンプラ州の複数の都市で一般人が襲撃される事案が相次ぎました。これまで少なくとも6名のモザンビーク人が死亡したほか、長く現地に住むイタリア人修道女も負傷しています。
現時点で日本政府外務省はナンプラ州に対して特段強い注意喚起を発していません。ただし、上記事案を受け「同州北部への渡航は避けて頂き、テロ事件等の不測の事態に巻き込まれることのないよう最新の治安情報の入手に努めてください」という注意喚起をメールで発信しています。
襲撃事案が発生したのは過去武装集団による多数の略奪・襲撃事案が続発してきたカーボデルガード州ともほど近いナンプラ州の北側に位置するエラチ、メンバ、ナカラといった都市です。カーボデルガード州で武装勢力によっておいやられた住民らがやむなく南側に逃れ、生活の手段がないがゆえに移動先のナンプラ州の住民を襲っている、あるいはカーボデルガード州から逃れた人々を武装集団が避難キャンプまで追いかけて襲撃している、といった指摘もなされています。