アメリカ首都群衆の国会議事堂への侵入

この記事のURLをコピーする

2021年1月6日現地午後、アメリカ首都ワシントンDCの国会議事堂に、群衆が侵入する事案が発生しました。

5日に行われたジョージア州の上院議員選挙結果や大統領選挙結果に反対する一団が警察当局とにらみ合いの末、制止を押し切ってなだれ込みました。この事態を受けて、周辺地域の警備は強化され、夜間外出禁止令も発令されました。

washington-house-invasion
国会議事堂になだれ込むトランプ支持者ら(米ABCの動画よりキャプチャ)

 

現地6日夜までに、国会議事堂内のデモ隊は排除されたとのこと。ただし、治安当局がデモ隊を制圧するために行った発砲によりデモに参加していた女性1名が死亡、複数の警官が負傷しています。

 

 

報道によれば、ワシントンDCのみならず全米の複数の都市で類似の抗議集会が行われており、バージニア州でも夜間外出禁止令が発令されています。

 

国会議事堂内でも治安当局の発砲により死者が発生している状況であり、デモ隊周辺にいると政治的主張と無関係に巻き添え被害に遭う可能性も否定できません。滞在中の方は最新の現地情報を確認し、デモ等が行われている地点には近づかないようおススメします。

 

1月10日追記

群衆が一時内部に侵入し、占拠した国会議事堂の共和党及び民主党事務室付近で爆発物が発見されています。1月8日、捜査当局は発見された爆発物には時限装置が仕組まれていたと発表しました。単に爆発させるだけでなく、国会議員や集まった群衆に被害を与える目的で、専門知識を持った人間が狙ったタイミングで起爆させようとしていた可能性も否定はできません。

海外安全メールマガジン登録