アメリカ広範囲での竜巻被害

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2021年12月10日夜、アメリカ中東部、アーカンソー州、イリノイ州、テネシー州、ケンタッキー州、ミシシッピ州、ミズーリ州の広範囲にわたり多数の竜巻が発生、少なくとも80名以上が死亡する事態になりました。現時点で崩壊した建物の下敷きになっている方や、行方不明になっている方も多く死者数はさらに増える恐れがあります。

特に被害が大きかったケンタッキー州では州知事が非常事態宣言を発令し、救助、復旧を最優先にする努力が続けられています。

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ケンタッキー州メイフィールド周辺、竜巻によって破壊された一帯(CNNのウェブサイトよりキャプチャ)

 

日本では竜巻による被害があまり発生しないため、アメリカに渡航、滞在される方でもあまりリスクとして認識されていないかもしれません。ただ、アメリカの内陸部ではしばしば竜巻による死者、建物への被害が発生しています。地震や津波と違い、どのように対応したらよいかもあまり知られていないため、改めてアメリカ政府緊急事態管理庁(FEMA)が公開している竜巻発生時の対応アドバイスを掲載します。

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・可能な限りその地域には近づかないでください。救急隊員が人々を助けたり、瓦礫を片付けたりしているかもしれません。道路に出ず、邪魔にならないようにすることで、救助活動を助けることができます。

・被害を受けた地域への立ち入りは、地元当局の関係者が安全を宣言してからにしてください。地元警察の指示に従ってください。

・家屋に被害があると思われる場合、安全な対処方法を知っていれば、火災、感電、爆発を避けるために、電気、天然ガス、プロパンガスのタンクを閉じ利用を停止してください。

・倒れた送電線や、倒れた送電線に接触している物には触れないでください。倒れた送電線やその他の電気的な危険を見た場合は、警察や電力会社に報告してください。

 

 

【参考コラム】

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