2025年6月1日アメリカ西部コロラド州ボルダー市内で行われていたユダヤ系住民らによる集会会場付近で男が可燃性の液体に火をつける事案が発生しました。一部の参加者がやけどで負傷したとされています。FBIは逮捕した犯人をテロ容疑で捜査しています。
事件は現地午後1時過ぎ、ボルダーのダウンタウンにてパレスチナ武装勢力ハマスによって拘束されている人質の無事を祈る目的でユダヤ系住民が集まっていた際に発生しました。可燃性の液体を参加者の周辺にまき散らした上で男が火を放ったとのこと。ユダヤ系住民を狙った標的型のテロの可能性が高く、警察は容疑者を確保の上病院で治療した後にテロ容疑で捜査を行っています。なお、会場周辺は歩行者天国となっており、集会と無関係の通行人も被害を受けている可能性があります。
長引くイスラエルと周辺国の軍事衝突に伴い、イスラエル関係施設やユダヤ教施設に対するテロや嫌がらせはイスラエルから離れた地域でも複数発生しています。特にアメリカ、ヨーロッパでイスラエル大使館やシナゴーグ(ユダヤ教寺院)、あるいはユダヤ教に関するイベント周辺で銃撃や放火等が発生していますのでご注意下さい。5月21日にはアメリカ首都ワシントン市内でもイスラエル大使館職員2名が銃殺される事案が発生したばかりでした。