2025年1月19日豪州東部の主要都市シドニー市内で反ユダヤ主義的な攻撃に用いられる可能性のあった爆発物が多数押収されたと現地警察が発表しました。直近中東情勢を契機として同国内では反ユダヤ主義的な破壊行為、放火等が複数発生しています。ユダヤ教関連施設、イスラエル大使館等への不用意な接近はおススメしません
今般発見されたのは「パワージェル」と呼ばれる鉱山採掘で用いられる爆発が可能な液体であり、シドニー郊外デュラル地区の路上に停車していたバンに積まれていたとのこと。本件を受け100人以上のテロ対策捜査員が所有者やテロの可能性を操作しているとのこと。
オーストラリアでは昨年8月に同国内のテロ脅威レベルが一段階引き上げられ、5段階中の上から3番目(Probable)となっています。また、昨年11月以降、国内の主要都市部で断続的にイスラム教寺院(シナゴーグ)やイスラエル政府関連施設への嫌がらせと思われる破壊行為や放火等が発生しています。シドニーやメルボルンの都市中心部でも事件は発生しており、現地在住者はもちろん外国人観光客にも影響が出うる状況と言えます。
現時点では早朝や深夜等人通りの少ない時間の犯行が多く、人的被害を目的とした行為というよりも嫌がらせ、脅迫の色合いが強いといえますがより直接的かつ大規模なテロが発生する可能性は否定できません。昨年以来の断続的な事案や今回の爆発物押収の発表を受け、在シドニー日本国総領事館、在メルボルン日本国大使館も注意喚起を行っています。
【参考】オーストラリア治安最新情報