バルセロナ等デモ隊と治安当局の衝突

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2021年2月15日夜スペインの人気ラップアーティスト、パブロ・ハーセルが逮捕されて以降、彼の釈放と表現の自由を求める抗議が継続しています。

 

特にバルセロナでは治安当局とデモ隊の間で激しい衝突も発生しており、この4日間で少なくとも50人が逮捕されており首都マドリッドでも類似の衝突が発生しています。バルセロナ、マドリッドだけでも100名以上が負傷し、うち女性一名が治安当局の放ったゴム弾のため失明したとの報道もあります。

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デモ隊に対峙し、武器を構える治安当局(アルジャジーラのウェブサイトよりキャプチャ)

 

本件発端は逮捕されたラップアーティストによるツイートやラップ曲の歌詞が必要以上にテロや憎悪を煽っている、スペイン王家を不当に侮辱しているとして15日に逮捕されました。他方でスペインでは表現の自由をどの程度認めるか、法律や罰則の緩和も視野に議論が進められており、ラッパーを支持・擁護する声も小さくありません。

このような状況下、20日土曜日にはバルセロナを擁するカタルーニャ州各地及びバレンシア州の一部でさらなる抗議デモが呼び掛けられています。デモ隊や治安当局の集結地には絶対に近づかないようおススメします。

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