2022年5月11日トーゴ北部クパンジャルの軍駐留所に対し、武装した「テロリスト」が襲撃を行いました。軍人少なくとも8名が死亡、13名が負傷したと発表されています。
現時点で犯行声明は確認できていません。しかしながら国際テロ組織アルカイダに関連し、マリに拠点を置くグループがブルキナファソを経由し、トーゴでも襲撃を実行している可能性がある、との指摘もなされています。
国境を接するブルキナファソや近隣ニジェールでは近年武装勢力による軍関係者、地元住民への襲撃がたびたび発生しています。長年トーゴ国内ではこの種の事案が発生してきていませんでしたが、今回武装勢力による襲撃でトーゴ国内における死者が出たのは初めてとされています。
このような過去に似た犯罪/襲撃が発生していない事案が発生した際にはそれまでの安全対策が今後も有効かどうか、慎重に見極める必要があります。今回はあくまで軍拠点への襲撃であり、一般人まして外国人である現地滞在中の日本人に直接影響はありません。それでも、あえて本件を記事として記録しておくことは、本事案がトーゴの治安情勢の「潮目の変化」となりえるためです。
【関連コラム】「潮目の変化」に注意せよ!