2021年6月11日から12日にかけてチュニジア首都チュニスの郊外で若者を中心とした市民らが警察の過剰な暴力に反対する抗議デモを行いました。一部の抗議参加者らは投石や物品を治安当局に投げつけるなど暴力的行為に及んでおり、治安当局側も催涙弾を放つなどして強制的に解散させています。
本抗議活動の発端は10日木曜日、若者が警察によって裸にされ、ひどく殴られる様子を撮影した動画が拡散されたものです。警察に対する抗議が若者を中心に高まり、数百人~千人規模の抗議活動が連日行われる結果となりました。
現時点で、抗議活動がより大規模なものに発展すると確実に言える状態ではありません。他方で、同国では本年1月に大規模な反政府デモが発生し、600人以上が逮捕されるといった事案も発生しています。滞在中の方は当面現地最新情報に十分注意し、近隣でデモ等が発生した場合には速やかに安全な場所に退避する等の行動をおススメします。