2021年11月10日以降チュニジア東部の港湾都市スファックスでデモに伴う衝突が激しくなっています。
9日には警官隊が催涙弾を使用するなど強硬手段を用いており、少なくとも1名が死亡しています。市民が死亡したことを受けて、デモ参加者が増加しており、今後も市当局の行政サービス低下への抗議と治安当局による市民への暴力に対する抗議の双方が継続する可能性があります。
本件抗議の発端はスファックス市のごみ処理場に毒性を有する物質が放置されているとの抗議からごみ処分場の稼働が停止したことにあります。現在スファックス市では約50日にわたりごみの回収が滞っており、街中にゴミが散乱している状況です。行政サービスの停滞解消には相当の時間がかかると見られており、混乱が継続する前提で安全確保に向けた措置を講じることが重要です