メキシコ国境付近アメリカ人誘拐/殺害事案

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2023年3月3日、アメリカテキサス州からメキシコに入ってすぐ、タマウリパス州マタモロスで武装集団が米国人4名を襲撃しました。4名は誘拐された後、2名が無事解放されましたが2名は死亡しています。他に現地の通行人も1名死亡したとされています。

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被害に遭ったアメリカ人らは米国のナンバープレートを付けたまま、メキシコ側に入ったものと思われます。連れ去られた2名は後に警察によって無事保護されており、アメリカに移送されました。メキシコ側治安当局の発表によれば、本件は麻薬取引のライバルグループ関係者と勘違いしたメキシコの麻薬取引組織が銃撃・誘拐を行ったのではないか、とのこと。

 

なお、同地域はアメリカ政府のメキシコに対するトラベルアドバイス上、安全の観点からDo not Travelに指定されています。日本政府外務省が発表する危険情報でもマタウリパス市は「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」が設定されています。

 

【参考情報】メキシコ最新治安情報

 

追記

本事案に関し、誤認に基づき犯行を実行したメンバーが所属する麻薬カルテル(ガルフ・カルテル)の指導者が手書きの謝罪文書を発表しました。併せて、実行犯となった5名のカルテル構成員を治安当局に引き渡しています。

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