トップ画像は早朝の地震を伝えるNHKのテレビ画像から
関西の台風被害に続き北海道地震でも大規模停電が
一昨日西日本を縦断した台風21号の被害に言葉を失っている状況に追い打ちをかけるように、今朝早朝北海道で発生した大きな地震によってさらに言葉を失いました。現時点で死者が確認されたという情報は入手できていないのですが、行方不明の方が多くいらっしゃるとのこと。どうか無事でいらっしゃることを祈ります。また、被害に遭われた方、停電で日常生活に支障が出ておられる皆様にお見舞い申し上げます。
代表の尾崎自身も関西の出身⇒北海道大学の卒業ということで、両方とも被害の大きさに衝撃を受けています。どちらにも多く友人が住んでおり、FBやSNS等で彼らがひとまず無事であるという報告をたくさんもらいました。個人的にも大変心配しています。
NHKによると本日午前中の時点で北海道の295万戸が停電しているとのこと。
平成27年に行われた国勢調査では北海道全体の世帯数は約245万戸とされていました。この数字から考えれば北海道内の電力供給は文字通り「全滅」に近い状況と推測されます。つまり、自家発電設備を持っている施設・組織以外はほとんど電気が使えない状況です。
北海道電力では全力をあげて復旧に向けた努力が行われているに違いありません。日本で生活していると、電力が来ない事態はなかなか想像できず、「電気は使えてあたりまえ」になっていると感じます。ただ、我々一般消費者各電力
改めて各地電力会社の皆様にありがとうをお伝えしたいと思います。併せて「特別非常態勢」で復旧への努力を続けておられる北海道電力皆さんのがんばりに期待したいと思います。
テレビが見られず、スマホの電池が切れると・・・
さて、北海道全体が停電しているということで、災害関連の貴重な情報源であるテレビが見られない、という方が多いようです。NHKでもしきりに
「離れた場所だからこそできる支援があります」
として、SNSやメールで報道情報を北海道の方に届けてください、との連絡がありました。
確かに電気がなければテレビが使えないのは当たり前です。ノートパソコンも電力消費量が大きいので、頑張って使っても数時間~10時間程度が限界ではないかと想像しています。つまり、北海道電力管内の電力復旧にめどが立っていない現状、連絡手段としてなんとか残しておかなければならないのはスマホ、そして本当に最後の手段がガラケーや固定電話ということになりそうです。
尾崎自身も阪神大震災の被災経験があるため、「情報がない」ということがいかに心細いことかいまだに強く記憶に残っています。今回の北海道大地震でも地震による直接的な被害以上に停電による影響が大きそうで、大変心配しています。スマホの電池が切れてしまわないよう、さまざまな手段で充電のための手立てを講じていただきたいと思います。
食べ物、飲み物、電気を備蓄する時代に
関西でも、北海道でも停電が発生し、改めて感じるのは、備蓄の大切さです。普段自治体の防災パンフレットなどでは食べ物や飲み物については、備蓄の呼びかけがなされているのをよく見ます。首相官邸のHPでも具体的な量を指定しての備蓄の案内がありますね。
一方で、ざっと確認してみたのですが、飲食料品の次に死活問題となり得る電力の備蓄はまだ政府や自治体で明確な呼びかけがないように思います。例えばスマホの充電が可能になるカード型のモバイルバッテリーや、ごく小規模の家電であれば充電可能な家庭用蓄電池などがあるだけでも、数日間連絡手段が確保できるようになるはずです。
例えば、このようなものです。
株式会社シーンズ エネルギー事業HPより
日本にいると普段大規模な停電が長時間続く経験はなかなかありません。それだけに、普段は重要性が認識しづらいのですが、立て続けに都市部で大規模停電が、長時間続いた、今だからこそ、自分が住む場所が次に災害に見舞われても大丈夫なように備えておくことが必要ではないか、と思います。
ちなみに、弊社では「海外の安全管理で最も大切なのは通信手段の確保です」と訴えています。安全管理体制を充実させて、海外で通信手段が十分に確保されていたとしても、国内にある本社が災害等に見舞われ、通信できない(例えば本社が長時間停電し、電話やPCが使えなくなったなど)ケースでは通信ができません。
これまで、弊社では海外の安全管理体制にだけ注目し、海外とやりとりする本社側がトラブルに見舞われることをそれほど意識してきませんでした。一連の災害被害を受けて、弊社としても、海外との通信を確保するために海外での備え、日本国内での備え、双方の重要性を発信していこうと考えを改めました。自分たちでも上記にご紹介した株式会社シーンズのPower Goという太陽光パネル付きの家庭用蓄電池を備品として購入したことも併せてご報告します。