【9月から海外留学される方へ】現地についたら最初にやるべきこと

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「在留届」を提出するとこんなメリットが!

 

そうはいっても何のために「在留届」出すんだ?

そもそも

 

・ 「在留届」なんて言葉を聞いたことがない

・ 自分の先輩や友人で留学していた人も出していなかった

・ 「在留届」を出しても意味がないじゃないのか

 

とお考えかもしれませんね。

では、この「在留届」を提出したときにメリットはあるのでしょうか?はい、もちろんメリットがあります。

 

ご説明した通り、この「在留届」は各自治体の住民票に似ており、大使館や領事館が担当地域に何人日本人が住んでいるかを把握するためにも使われています。そして、その大使館や領事館が提供する(無料の)行政サービスを受けるためにはこの「在留届」は必須です。

具体的にサービスを列挙してみましょう。

 

・ 「緊急メール/総領事館からのお知らせメール」が配信される(当然日本語で!)

・ 万が一大規模災害やテロ等に巻き込まれた場合に日本政府の援護(国外退避の支援など)が受けられる

・ パスポートを万が一紛失した際の再発行や各種証明書の発行がスムーズに行える

 

一点目、皆さんの安全にも関わる緊急メールの事例を示しましょう。数日後に大規模な反政府デモが行われること、不用意に会場に近づかないほうがよいことが書かれていますね。もしこの情報を知らなければ政治集会会場に入り込んでしまい、「身動きが取れない!」「暴動に巻き込まれた!」と最悪の状況になりかねません。

 

現地の言葉ではなく、日本語で情報が入るのでこういった情報を受け取らない手はないでしょう。

 

二点目は万が一に備えたメリットです。日本では地震や洪水といった自然災害が一定の頻度で発生しています。その時自治体が避難所を設置し、救援物資を配ったりしていますが、あれは住民に対する行政サービスですので、本体住民登録されていなければそうしたサービスは受けられません。

では海外で自然災害やテロの被害に遭った場合はどうでしょうか?海外での自国民保護は日本政府の役割の一つであり、税金を用いて無料で各種のサービスが提供されています。当然、緊急事態の際の日本国民の保護も役割です。ただし、在留届を提出済みで、大使館・領事館が確認できる滞在者リストに載っている方とまったく初めて出会う方とどちらがスムーズに援護を受けられるでしょうか?そう、当然リストに載っている方です。

 

言葉や習慣が日本とは異なる中、異常事態が発生しているとどんな方でもパニックになります。そうした状況に遭遇したことをイメージしてみましょう。現地の言葉で案内される安全な場所への避難や飲食品の確保、怪我の治療などなど、すべて自力で対応できるでしょうか?

もし、日本語でいろいろと助けてもらえるなら、こんなにありがたいことはありません。到着直後にオンラインもしくは紙を一枚提出するだけで、万が一の際に大きな差が出るのです。

 

 

住民票と違い、「在留届」の提出は義務ではあるものの、罰則規定がありません。そのため、一般的に数年~10年程度駐在し、お仕事をされる方に比べて留学生のみなさんは「在留届」を出さないまま過ごされる方も多いようです。ただ、「在留届」を出す手間に比べて、得られるメリットは圧倒的に大きいのです。ぜひとも、到着直後に担当の大使館もしくは領事館に「在留届」を提出してください。