センサーのない「自動運転車」に乗れるか?

この記事のURLをコピーする

歩きスマホ/イヤフォンは「センサー」遮断

 

ご自身の「センサー」を遮断するというのはどういうことでしょうか?

「自動運転車」であれば周囲の状況をカメラや音声モニター等で常時監視し、適切な運転が行えるように設計されています。もしこのカメラや音声モニターがオフになった状態で「自動運転車」に乗れ、と言われたらどうしますか?

 

 

事故がいつ起こってもおかしくない状態ですので、絶対に乗りたくないはずです。

 

しかしながら人間不思議なもので、自分の視覚や聴覚など、機械の「センサー」に相当する機能を簡単に遮断してしまっています。スマホの画面を見たり、音楽をイヤホンで聞いたりすることがまさにその行為。

実際に私が目撃(経験)した限りでも

 

・夜遅くスマホを操作しながら自転車に乗っていた男性が電柱に激突・転倒

・日中歩きスマホの男性が車止めバーにひっかかり頭から転倒・鼻骨骨折

・信号で立ち止まっている私(身長約190センチ)に歩きスマホ・イヤホン着用の女性が後ろから衝突し転倒

・友人が海外の路上でスマホを操作中大切な旅行鞄の置き引き被害に遭遇

 

といった事例があります。視覚を一時的にスマホに集中させる、スマホ等を操作することで状況判断が遅れる、イヤホンにより周囲の異常を把握できなくなる、ということは明白。「自動運転車」でいう、センサー類を遮断する行為です。

 

この点について、警察庁も特に自動車運転中に運転者が携帯電話等を操作することによって注意力を失うと死亡事故に直結するとして強く注意喚起しています。

「やめよう!運転中のスマホ・携帯電話使用」(警察庁HP)

政府広報 映像よりキャプチャ

 

毎日電車に乗る際や路上でもながらスマホ、イヤホン着用の方は多数見かけます。私は安全対策が専門ですので、常に「危ないよなぁ」と幹事ながら観察しています。結果人やモノにぶつかっている方も多いのですが、一向に改善される気配はありません。自分だけは「センサー」をオフにしてもなんとかなる、と思っておられるのかもしれません。が、事故や盗難被害に遭ってから後悔しても遅いのです。

 

日本でも交通事故や人との接触による負傷があり得るながらスマホ、イヤホン着用=「センサー」遮断。これを海外や不慣れな場所で行ってしまうとどうなるでしょうか?歩きなれた場所以上に不幸な結果につながる確率は高くなるはず。

ご紹介した通り、スマホ操作を優先するあまり貴重なビジネスバッグ一式を盗まれた私の友人がいます。彼の二の舞にならないよう、特に海外や不慣れな場所では「センサー」の感度を高めていただきたいと思います。

 

 

 

 この項終わり