ブルキナファソ軍拠点での発砲事案

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2022年1月23日ブルキナファソの複数の軍拠点で銃撃が発生しました。首都ワガドゥグの2つの軍拠点でも発砲音が確認されています。北部カヤ及びワヒグヤでも軍施設内での発砲事案があったとの報道があります。

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首都ワガドゥグの軍拠点付近の橋で周囲を警戒するブルキナファソ軍兵士(RFIのウェブサイトよりキャプチャ)

 

政府当局も発砲が発生したことは認めていますが、軍の一部によるクーデターは否定しています。ブルキナファソでは北部を中心として軍に対する武装勢力による攻撃が相次いでいます。軍の一部、特に若い兵士を中心に直近の攻撃なども踏まえ待遇に不満があるとの情報があります。

現在政府が軍関係者と待遇や治安改善に向けた協議が進められているとのこと。同国では外出禁止令が発令されており、滞在中の方は自宅やホテルで待機することを強くおススメします。

 

他方で、24日になり、カボレ大統領が軍の一部に拘束されたという報道もなされています。

 

ブルキナファソでは2016年にフランス大使館付近のレストランが襲撃されたテロ事案(28名死亡)が発生している他 、2015年にもクーデター未遂が発生しています。国内での武装勢力による活動活発化に伴い、治安の維持及び政権の求心力維持が課題の一つとなっており、今後の動向には慎重な注視が必須です。

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