ドイツ各地極右政党への抗議デモ

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2024年1月19日、20日にかけドイツ国内各地主要都市部で極右主義に抗議する民衆のデモが行われました。南部バイエルン州の州都ミュンヘンではデモの参加者数が主催者の想定を超え、予定されていたデモ行進が中止になるほど大規模となりました。類似デモが行われる場合不用意に近づくことはおススメしません

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ベルリン中心部国会議事堂付近に夜遅くまで集結していたデモ隊(DWのウェブサイトよりキャプチャ)

 

本件は移民排斥を強く訴える政党に抗議する目的で複数の市民団体が全国各地で呼び掛けたものです。極右的主張を続けるAfDのメンバーが移民等を排斥すべきと語った調査報道機関の報道をきっかけに関心が高まったものと思われます。報道によれば関連のデモは首都ベルリン、ミュンヘン、ケルン、ドレスデン、ブレーメン等で数万人から10万人を超える規模で開催されたとのこと。大きな衝突は発生していませんが、本件に関し強い関心がない場合は群衆を避けることが安全上望ましいと言えます。移民問題は長くドイツ国内でも議論されていますが、世界情勢の不安定化や陰謀論の高まりを受け、今後も同様のデモ、あるいは移民排斥を訴えるグループのデモが継続する可能性もないとは言い切れませんのでご注意下さい。

 

なお、一般にデモ参加者が数万人規模を超えると群衆集結地点での移動は困難となります。また十万人を超える規模のデモの場合、周辺一帯が占拠され、場合によって空港や政府庁舎等への侵入・居座りも発生するケースが過去発生しています。

【参考コラム】警戒すべきデモの条件~香港民主化デモを題材に~

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