イエメン沖商船への攻撃に伴う民間人死者発生

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2024年3月6日イエメン沖のアデン湾南側で商船がミサイル攻撃を受け、炎上しました。少なくとも3名の乗組員が死亡し、4名が負傷したと米アメリカ中央軍が発表しました。イエメン拠点の武装勢力による一般商船への攻撃で死者が報告されたのは初めての事案となります。

 

攻撃を受けたのはバルバドス船籍の商船でサウジアラビアのジッダから中国の港に向かっていたとされています。イエメンを拠点とし、事実上イエメン国土の広い範囲を支配しているイスラム教シーア派武装勢力のフーシは昨年後半以降、イエメン沖紅海やアデン湾沿岸部で商船に対しても攻撃を行っています。これは10月7日以降継続しているイスラエルとパレスチナ武装勢力の衝突に端を発しており、欧米諸国への報復の意味を持つ攻撃です。

現在海運企業大手の一部は紅海・アデン湾を通過する船の運航を取りやめ、所属船に大きく迂回させている現状が続いています。同海域でのフーシ派の攻撃は運航を継続している船に対して継続されてきましたが船舶の運航に関わる一般人に死者が発生したのは初めてです。

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