ドイツ南部デモ行進への車両突入事案

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2025年2月13日ドイツ南部ミュンヘン市内のスティグルマイヤー広場で行われていたデモ参加者の列に車両が突入する事案が発生しました。30名が負傷していますが、犯人はその場で逮捕されており、単独犯とのこと。犯人はアフガニスタン出身でドイツ国内の居住・労働許可を保有していたとのこと

 

ドイツ南部バイエルン州の州都であるミュンヘンでは、14~16日まで欧州各国の大臣級が集まり、ミュンヘン安全保障会議が行われる予定です。ウクライナ問題をはじめ、欧州の安全保障に関する話題が議論されることから、様々な主張を持った団体が同市内中心部でデモや抗議活動を行っています。今回被害に遭ったのはその中の一つ労働組合によるデモ行進でした。

アフガニスタン出身の20代男性が運転する車両がデモ参加者の列に突入し、30名以上が負傷しました。重傷者も出ています。犯人はアフガニスタン出身でドイツへの難民希望者であり、現在資格認定中だったとのこと。居住許可、労働許可は出ており不法滞在ではありませんでしたが、移民問題をめぐる是非が23日実施予定の総選挙の論点の一つでもあるドイツにおいて、今後政治や警備上の議論につながると考えられています。

本件は過激思想に基づく犯行の可能性もあるとのことでテロ捜査担当部門が捜査を行っています。ただし、組織的かつ大掛かりなテロというよりも個人によってどこでも起こせてしまう暴力行為であり、人が多い場所では日本人を含め誰もが被害に遭いうる事案だったといえます。

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