ペルー南部鉱山労働者デモに伴う死者発生

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2025年7月11日ペルー南部アレキパ州カラベリ郡で行われていた鉱山労働者のデモが一部暴徒化し、警察と衝突しました。少なくとも1名が死亡し、複数が負傷しています。デモの影響でパンアメリカンハイウェイの一部も封鎖されており、陸路移動に支障が出ています

 

本件は、鉱山開発許認可や労働者雇用上限を巡る問題に数千人の鉱山労働者が抗議を行う中で発生した衝突・暴力行為です。警備員の殺害や環境破壊といった問題のある違法採掘の取り締まりを目的としてペルー政府は年末までに違法な採掘活動を制限する方針を強めています。

他方で、職人的な鉱山労働者約5万人が仕事を失う可能性があり抗議活動が広がっていました。観光地のあるアレキパ周辺やフリアカ市、アヤクチョ市、クスコ市周辺などで大勢の鉱山労働者がデモに参加しており、高速道路の封鎖など実力行使も目立っていました。ペルー政府はデモの解散と道路の封鎖解除のため、強制排除を含む手段を取り衝突によって死者・負傷者が発生しています。

こうしたデモに日本人が直接巻き込まれることはないと言えますが、群衆の集結地点や警官隊の集結地点に不用意に接近すると思いがけない被害を被ることがありますのでご注意下さい。また、デモに伴う高速道路の封鎖により、国内主要都市間を結ぶバスの運休や立ち往生が発生しているため滞在中の方は最新情報の収集をおススメします。

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