2025年12月21日インドネシアの東ジャワ州スメル山の噴火が発生しました。大規模な噴煙が発生した上、土石流により少なくとも15軒の住宅が埋没しました。火口から半径5キロの範囲に立ち入り禁止措置が講じられています
21日現地早朝、スメル山では早朝に複数回の噴火が観測され、火口から上空約1,200メートルに達する噴煙が確認されました。噴火は短時間に連続して発生し、周辺地域では火山灰が降り積もる様子が報告されています。また周辺では雨の影響も相まって土石流が発生しており、Sumberlangsep Hamle集落では少なくとも15軒の住宅とモスクが4メートルほどの高さで押し寄せた土石流によって完全に埋没したとのこと。周辺の道路も寸断されており、現時点で正確な情報は不明です。
インドネシア当局は火口から半径火口から半径5キロ以内の立ち入りを禁止、Besuk Kobokan川沿いの13キロ以内も危険区域に指定して警戒レベルを維持したまま火山活動の監視を続けています。
スメル山はインドネシアで最も活動的な火山の一つであり、過去にも火砕流やラハール(火山泥流)による被害が発生しています。今回の噴火に伴い、周辺住民には高地や河川沿いの地域を避けるよう注意が呼びかけられています。現時点で火口周辺以外では大規模な避難は報告されていませんが、付近に滞在中の方は最新情報にご注意下さい。なお、今後更に大規模な火山活動が発生した場合には火山灰の影響によりインドネシア離発着の航空便にも影響が生じる可能性があります。


