2026年8月1日時点でネパール南部のコシ州およびマデシュ州で宗教的対立を背景とした暴力事案が発生し外出禁止令が継続しています。7月26日にヒンドゥー教徒とイスラム教徒の間での口論が暴力の応酬に発展しており少なくとも3名が死亡しています。
一連の騒動の発端は7月26日、コシ州スンサリ郡で行われていたヒンドゥー教の宗教行列で、音量や宗教旗の扱いを巡ってイスラム教徒側が抗議したことから衝突が発生しました。双方の住民が集まり、石や棒を用いた暴力が拡大したため、警察が発砲を伴う強制排除を行い、混乱の中で2名が死亡しました。翌日には本件を受けたマデシュ州シラハ郡でも抗議活動が発生し、1名が死亡しています。
両州の複数地区でヒンドゥー教徒とイスラム教徒の間の緊張が高まっており、散発的な暴力の応酬が確認されたことから、現地当局は無期限の外出禁止令を宣言しました。両宗教の信徒同士の衝突は周辺地域にも波及しており、住民の避難や商店の閉鎖が相次いでいます。
一連の衝突および外出禁止令の発令を受け日本政府、英国政府を含む各国の在外公館が注意喚起を行っています。特にスンサリ、シラハ、ダヌシャ、サプタリなど国境地帯では治安部隊が増強され、夜間の移動は全面的に禁止されています。
ネパール南部に滞在している方は、外出禁止令が発出されている地域には近づかず、宗教行事・抗議活動・集会の周辺を避けるようおススメします。


