エジプト観光地での警官によるイスラエル人観光客射殺事案

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2023年10月8日エジプト北部アレクサンドリア市内の観光地でエジプト人警官がイスラエルからの団体観光客に発砲しました。少なくとも3名が死亡、1名が負傷しているとのこと。発砲したエジプト人警官は既に治安当局に身柄を拘束されています。イスラエルとパレスチナ間の軍事衝突、民間人への被害報道を受けた感情的な影響があった可能性が指摘されています。

 

発砲があったのはアレキサンドリア市内中心部、古代ローマ時代の柱が残る観光地付近です。イスラエルからの団体観光客の一団に対し、エジプト人警官が突如発砲したと報じられています。死亡者のうち1名はイスラエル人観光客らを案内していたエジプト人ガイドとのこと。エジプト警察による組織的な行動ではなく、あくまで発砲した犯人による個人的な犯行です。既に犯人は逮捕されており、現在取り調べが行われています。

なお、イスラエル政府の発表によれば、現在エジプト政府と連携して、死亡者、負傷者を含むイスラエル人旅行客らを自国に避難させる手はずを整えているとのこと。あくまで犯行に及んだ警官の個人的な犯行であるため、直接的に両国関係が混乱する事態には至っていません。他方で、世界各地でユダヤ教徒、イスラム教徒双方の感情に大きなしこりが生じていることは否定できません。イスラエル、パレスチナ及びその周辺国に限らず世界各地のイスラム教/ユダヤ教施設、イスラエル大使館等の周辺での暴力行為などには当面警戒が必要と言えます。

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