ケニア野党抗議デモに伴う死者の発生

この記事のURLをコピーする

2023年7月12日頃から、ケニア首都ナイロビ等で野党が主導する増税や生活費上昇に対する抗議デモが拡大しています。治安当局はデモ隊に対し催涙弾や実弾を使用しており、これまで少なくとも6名が死亡、300名以上が逮捕されています

 

kenya-protest-kismu
ケニア南西部キスムでの抗議者と治安当局の衝突の様子(The Africa Reportのウェブサイトよりキャプチャ)

デモ隊が求めている同国財政の改善や庶民の家計負担現象は短期的には実現は困難です。野党連合は継続した反政府抗議活動を呼び掛けている一方で、治安当局は強行的な姿勢を崩しておらず、今後も首都ナイロビを含む主要都市部で衝突が発生する可能性は否定できません。ただし、現時点では抗議デモと治安当局の衝突場所を避けることで、安全の確保は可能な状況です。滞在中の方は群衆に近づかないことを最優先に安全確保に努めるようおススメします。

 

なお、ナイロビ以外の都市で抗議活動が比較的大きかったと報じられているのはモンバサ、メルー、キスム、ホマベイ、ナクル、マクエニ、マチャコス、カジアド等です。

海外安全メールマガジン登録