リビア首都内での武装集団衝突

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2022年8月27日リビア首都トリポリ市内で、支持層の異なる武装勢力同士が衝突しました。一連の衝突により一般市民ら少なくとも32名が死亡、160名が負傷したと報じられています。

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壁や車両に激しい銃撃戦の跡が残されたトリポリ市内の様子(Voice of Americaのウェブサイトからキャプチャ)

 

リビアでは2011年、カダフィ政権が崩壊後、民主的な国家運営が目指されていましたが、直近では二陣営間の分断が深まっています。首都トリポリを中心として同国西部で支配権を確立しているドベイバ暫定首相と東部で実権を握るバシャガ暫定首相の二人の暫定首相が存在しており、国家統一へのめどはたっていません。今般の事案は東部から首都に入域したバシャガ氏を支持する武装集団が首都の制圧を試み、ドベイバ氏側武装勢力と首都内で衝突したとみられています。

 

激しい衝突のあった27日の後、28日以降は事態は沈静化していると報じられています。

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