2020年4月21日、モザンビーク治安当局は4月7日に北部カーボデルガード州、ムイデンベで武装勢力が村落を集落し、50名以上が殺害されていた事実を発表しました。
被害者は主として若者であり、一部は首を切り落とされる等していたとのこと。周辺で武力行使を継続するイスラム教勢力への参加を求めた際、村の若者らが拒否したことをきっかけにして大規模な襲撃につながったとの報告もあります。
なお、本事案発生場所を含む地域では「アルシャバーブ」を名乗る過激な武装勢力の活動が続いています。本年3月には近隣モシンダ・デ・プライアを一時占拠するなど、活動が活発化している状況でした。ただし、モザンビークで活動する「アルシャバーブ」がソマリアを拠点として、ケニア等でも過激なテロを実行してきたアル・カイダ系武装勢力とつながりがあるかどうか、はっきりしていません。
日本政府外務省を含む各国はこうした武装勢力の活動が活発化していることを踏まえ、昨年後半以降モザンビーク北部のリスクレベルを引き上げてきた経緯があります。