2021年11月21日、軍事クーデターが起きたスーダンで、軍部はハムドク首相を自宅軟禁から解放し、復職させると発表しました。首相が軍と2023年に民政へ移行するまでの間、文民政府を率いると合意しましたが、完全な民政移管を要求してきた民主化勢力は軍の政治からの完全な撤退を要求し、首都ハルツームで抗議デモが続いており、軍による発砲で新たに1人が死亡しています。
ハムドク首相は合意に応じたことについて、「スーダンの血は尊い。流血を止め若者のエネルギーを建設と開発に向けよう」と国民に理解求めています。他方で、実権は軍が握っていることから、民主化勢力は「ハムドク首相は裏切った」と批判しており、抗議デモを続ける構えで、事態が収束するかどうか見通せない状況です。