2021年11月16日ウガンダ首都カンパラ市内、国会議事堂付近及び警察本部付近の二か所で連続した3件の爆破事案が発生しました。この事案により少なくとも6名が死亡、他に30名以上が負傷していると発表されています。爆発はいずれもバイクに乗った犯人による自爆攻撃とみられています。
事案直後からの捜査の結果、同じカンパラ市内の裁判所付近等で少なくとも3つの爆発物とみられる物体が回収されました。現時点では初期捜査の段階ではありますが、実行犯は同時多発の爆破を狙っていたものと想定されます。
現時点で爆発の原因は正式に発表されていませんが、明らかに意図的な爆発事案であり、当局は反政府武装勢力「民主同盟軍(AFD)」の関与を示唆しています。ADFはイスラム教の過激な解釈に基づく反政府武力闘争を継続中です。ウガンダ西部から隣国コンゴ民主共和国内に拠点があると考えられており、ISISとの関係も指摘されているグループです。ただし正式な犯行声明は発表されていません。
本年10月以降ウガンダ国内ではADFが関連したとみられる爆破テロが続発している状況です。首都カンパラ市内のレストランでの爆発の他、首都から西部へ向かう旅客バス内での爆発など、一般市民の犠牲をもいとわない暴力が続いている点に十分注意が必要です。