ウガンダ国内武装勢力によるテロ警戒

この記事のURLをコピーする

2024年2月29日ウガンダ西部の地方自治体カセセ県当局者はウガンダ国内でテロ行為を断続的に実施してきたADFによる爆弾テロが懸念されるとして住民らに注意喚起を発しました。ショッピングモールや国立公園等での民間人を標的にしたテロに注意が必要とされています

 

今回の注意喚起はカセセ県のバソンゴーラ地域で治安維持を担当する高官が発したものです。同高官によれば先週バソンゴーラ地域内のKyanaにある商業施設で爆発物が発見され処理された他、1月下旬にも別の都市で爆発物が発見されたとのこと。今後も爆発物を用いたテロの試みが継続しうる点、地域の全国民に注意喚起を行う、と発言していますのでご注意下さい。

 

なお、本件の背景として武装勢力ADFが依然テロを実施するだけの能力を有していることをPRしたいとの見方があると言われています。昨年後半、ウガンダ治安当局は全土で武装勢力ADFの掃討作戦を実施しており、ウガンダ政府は国民に対し治安改善を示しつつADFの弱体化をPRしています。他方でADFは隣国コンゴ民主共和国との国境地域に潜伏しているとされ、十分な弱体化はしていないとの見方もあります。

今後政府や軍当局による喧伝に対抗する目的、また一般市民への恐怖を惹起する目的で軍や治安当局以外、敵対していない一般人らが日常的に集まる場所を狙ったテロを企画・実行する可能性は否定しきれない状況である点ご注意下さい。

海外安全メールマガジン登録