バングラデシュ麻疹感染の拡大に伴う注意喚起

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2026年3月頃からバングラデシュ国内での麻疹(はしか、英語でMeasles)感染の拡大傾向が鮮明になっており、政府保健当局及びWHOは継続的に注意喚起を行っています。4月末時点での累計感染者数は15,000人を超えており、特に子供を中心に50名以上の死者が報告されています。滞在中の皆様も現地最新情報への留意をおススメします。

 

麻疹は感染力が非常に強く、発熱や発疹に加え、肺炎や脳炎などの合併症を引き起こすことがあります。日本では2015年以降麻疹の「排除国」に指定されており、国内での感染例はほぼありません。また、日本国内ではワクチン接種が幼児期から小学生にかけて仕組み化されており、ほとんどの方が免疫を保持していると考えられています。このためたとえバングラデシュに滞在中の方でも日本国内で生まれ育った方の感染リスクは高くはなく、パニックに陥る必要はありません。

 

他方で、バングラデシュでは医療体制、特にワクチン接種の制度がなくワクチンを接種済みの国民が少ないこと、また2024〜2025年の政治的混乱や治安悪化により保健サービスが一時的に停滞した地域があることから、定期予防接種の機能が低下しているとの指摘がなされています。このような背景の中で首都ダッカや南東部チッタゴン地域等で麻疹の感染拡大に伴う感染者数の増加及び栄養状態の悪い幼児の死者が増えています。

バングラデシュ政府はWHOやUNICEFと連携し、追加接種キャンペーンや乳幼児の栄養状態改善支援を実施しています。特に感染リスクの高い地域では、乳幼児を対象とした緊急のワクチン接種が進められており、保健当局は早期の医療受診とワクチン接種の重要性を強調しています。

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