インド首都イスラエル大使館付近での爆発

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2023年12月26日、インド首都ニューデリー市内のイスラエル大使館付近で爆発が発生しました。スタッフや通行人には被害は発生していませんが、イスラエル/ユダヤ人への嫌がらせ目的と見て現地の軍・警察が捜査を行っています。

 

爆発は現地26日午後5時頃に発生しました。爆発が発生したのは一般住民も通行可能なエリア、すなわち誰でも爆発物を設置・放置できる場所でした。爆発後イスラエル大使館周辺は警察によって封鎖されていましたが、現在は一定程度初期捜査が終わったとして通行規制は解除されています。

本件は爆発による被害を目的としていたというよりも、イスラエルやユダヤ人への嫌がらせを主目的としていた模様です。デリー警察によれば爆発後イスラエル大使館あての侮辱的な手紙が発見されているとのこと。手紙の内容は明らかにされていませんが、明確にイスラエル大使館を標的としていたこと、またそれほど規模の大きな爆発を引き起こす意図はなかった(イスラエルに無関係のインド人を巻き添えにする意図はなかった)ことが読み取れます。

 

本件はインドに限ったリスクとは言い切れません。中東情勢を発端として、現在アメリカがイラク国内のイラン系武装勢力拠点を、イスラエルがシリア国内のイラン系武装勢力拠点を攻撃しており、特にシリアではイランの軍事顧問が殺害されています。ガザ地区を中心としたイスラエルによる武力掃討作戦も継続しており特にイスラム教徒やアラブ諸国民の反イスラエル・反アメリカ感情が高まっているという背景の中世界各地で類似の嫌がらせ等の可能性は否定できません。

 

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