パキスタン北西部テロ対策事務所での爆発

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2023年4月24日パキスタン北西部スワートでテロ対策を担う治安機関事務所で爆発が発生しました。警官ら少なくとも12名が死亡、50名以上が負傷しています。爆発の原因は現時点で不明ですが民間人も巻き添えになっています。

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爆発発生後、病院に運ばれる負傷者ら(アルジャジーラのウェブサイトよりキャプチャ)

治安当局の発表によれば本件はテロ行為ではなく、弾薬等が保管されていた倉庫で何らかの不注意ないし電気系統のトラブルから火災が発生し、爆発に至ったとされています。ただし、捜査で事故かテロだったのかを解明しているとも言及されており原因は不明です。

 

爆発が発生したスワートはかつてパキスタンタリバン運動(TTP)が反政府武力行使の拠点を置いていた土地柄です。現在TTPはパキスタン政府に対し停戦を破棄し抵抗を継続する旨発表しています。本件がテロかどうか現時点では定かではありませんが、TTPによる攻撃がありうること、また治安当局や政府機関が標的であっても近くにいると巻き添え被害を受けかねないことは十分認識しておく必要があります。

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