エルサレムでの自動車暴走による死傷事案

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2023年4月24日イスラエル西エルサレムのマハネ イェフダ市場近くの通りで人混みに車が突っ込み、5人が負傷する事件が発生しました。車を運転していたパレスチナ人はその場で通行人により射殺されています。

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一般人も多く通行する通りで暴走した車両を取り調べる警官ら(BBCのウェブサイトよりキャプチャ)

BBCの写真

本件は買い物客で賑わう市場近くで発生し、道路を横断していた歩行者に向かって車が加速して衝突したとのことです。警察は、初期捜査で意図的な攻撃であるとしていましたが、容疑者の医学的背景についても確認中であると述べています。

同日、ヨルダン川西岸地区の難民キャンプで活動中のイスラエル軍が、パレスチナ人男性を射殺しています。イスラエル軍によると、同地域で活動中に2人の容疑者が逃走するのを目撃したため、兵士が発砲し、少なくとも1人に弾が当たったとのこと。

イスラエルとパレスチナの暴力は今年急増しており、1月以来、90人以上のパレスチナ人と少なくとも19人のイスラエル人が死亡しています。

 

なお、本事案はイスラム教の宗教的祝祭日の一つであるイード期間に発生しています。本年のラマダン及びイードは終了しますが、例年同期間のテロや交通事故は増加傾向が観察されています。イスラム教徒の多い国・地域での駐在や出張に当たっては必ずラマダンのタイミングを確認し、必要な安全対策をあらかじめ講ずることをおススメします。

【参考コラム】2023ラマダン・イード期間安全確保のためのチェックポイント

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