パキスタン中東部キリスト教会への襲撃

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2023年8月16日パキスタンのパンジャーブ州中央部ファイサラバード工業地区のキリスト教徒が多数を占める地域で、コーランを冒涜したとして数千人のイスラム教徒が、キリスト教徒コミュニティを襲撃する事件が発生しました。

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焼き討ちされたパキスタン中東部ファイサラバードのキリスト教会(現地英字紙DAWNのウェブサイトよりキャプチャ)

 

報道によると、キリスト教徒男性2人が、イスラム教の聖典コーランを冒涜したとして、地元警察に告発されました。
聖職者がモスク内で暴徒を扇動するアナウンスを行った後、少なくとも5つの教会が放火され、家々から貴重品の略奪も行われたとのことです。キリスト教の墓も破壊され、近くの高速道路も封鎖されました。

現在事案が発生した教会の周辺は準軍組織の隊員らが配置され、立ち入りができないよう封鎖されています。

パキスタンのイスラム教徒は、人口の96%以上を占めており、イスラム教への冒涜罪は死刑に処されます。
これまでに、冒涜罪で処刑された人はいませんが、リンチを受けるなど殺害された事案もありますので、イスラム教を冒涜する行為は決して行わないでください。

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