2025年5月7日現地未明、インド軍はパキスタン領内の9か所に対し、空爆等による攻撃を実行し「テロ拠点」を破壊したと発表しました。パキスタン政府はインド軍戦闘機を3機撃墜した一方、3人の民間人が犠牲となり10人以上が負傷したと発表しています。
本件は4月22日に発生したインドの支配地域内カシミール地方パハルガムでのテロに対するインドによる反撃です。インド側によれば、テロ拠点だけを破壊することを目的に正確かつ冷静な攻撃を実行したとしています。また、軍事施設等への攻撃は実行しておらず、パキスタン軍への攻撃ではなくあくまでインド支配地域でテロを実行した組織に対する攻撃であることを強調しています。なおこの攻撃はインド政府からアメリカ、イギリス、ロシア、サウジアラビア等各国に事前に説明されていたとも発表されています。
パキスタン国内で被害が確認されているのは、パキスタン側が支配するカシミール地方内ではコチ・バーグ・ムザファラバード、パンジャブ州内ではアハマドプル・ムリドケ・バハルプールです。パンジャブ州内への大規模な攻撃は1971年、印パ両国が最後に本格的に戦火を交えた第三次印パ戦争以来です。パキスタンの発表によればインド軍の戦闘機3機を撃墜し、インド側の国境を越えた攻撃に断固とした対応を行ったとしています。ただし、民間人3人が死亡し、10名以上が負傷している旨も併せて発表されており、今後パキスタン軍がどの程度強力な反撃を行うかも懸念されます。
現時点で両国滞在中の外国人が国外に避難する動きはありませんが、最新情報に注視が必要です。(当サイトも継続的に情報を更新します)