4月上旬以降パキスタン国内、特に南部シンド州でエムポックス(サル痘)ウイルスの感染が増加しています。州内の複数地域で感染が拡大し、これまで少なくとも9名の死亡が報告されており、現地保健当局は感染者の隔離や接触者の追跡など感染防止策を強化しています。
シンド州では、カラチやハイデラバード、ハイアプールなど複数地域でエムポックス感染例が相次いで確認されました。特にハイアプールの医療機関で新生児の感染と死亡例が発生し、院内感染の可能性が指摘されていると報じています。また、カラチでは渡航歴のない感染者が確認され、地域内感染が広がっているとの見方が示されています。現地報道によると州内では25件の感染と9名の死亡が確認され、疑い例は100件以上に達しています。
シンド州保健局は感染者の隔離、医療機関の一部閉鎖、接触者追跡の強化などの対応を進めています。新生児病棟での感染が複数発生したことから、医療機関の衛生管理体制に対する調査も開始されました。現時点で特定の感染源や組織的な拡散の兆候は確認されていませんが、当局は今後も警戒を続ける方針です。
在パキスタン日本大使館、在カラチ日本国総領事館は先週以降、現地滞在中の日本人に対してエムポックスに感染した人や感染が疑われる人との接触を避けるよう呼びかけられています。


