2024年1月14日フィリピン南部ミンダナオ島中央部プアラスの路上で、マラナウ族の一団が待ち伏せ攻撃を受け、3名が死亡、1名が負傷しました。死亡者は同じ家族とみられており、マサオ地区から都市部につながる公道上で銃等で武装した一団に襲われたとされています。
フィリピン南部ミンダナオ島では長く宗教対立を軸としつつ、複雑な利害関係を有する部族対立、勢力争いが続いていました。現在1990年代後半から2000年代前半と比べれば反政府武装勢力の活動は落ち着いていますが、依然として土地所有権や財産を巡る争いから暴力的行為が散発しています。本件は農村部の路上で発生した事案であり、直接的に日本人が巻き込まれる可能性は極めて低いと言えますが、都市部でも似たような事案は起こりえる点ご注意下さい。
なお、ミンダナオではISISと関係があるとされる地元武装勢力による爆弾テロ等もしばしば発生しています。
