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「“極右主義”の危険性」について、日本国民の多くは“認識が乏しい”と言わざるを得ない。というよりも国民の多くが、この勢力の本来の危険性を「認識する土壌に育ってこなかった」と言い換えてもいいのではないか。
直近、これまでにも増して特にヨーロッパ各国での「極右主義」の台頭が目につく。具体的には、今年の年明け早々、オーストリアでは連立協議が決裂し、首相が辞意を表明したが、その代わりに連立協議を託されたのが、昨年の総選挙で第一党となった極右政党、自由党である。2月中旬国民党との政治交渉が打ち切りが確実になり、数か月にわたるオーストリアの政治混迷はさらに深まる状況であり、極右主義の影響力は引き続き健在で、拡大の傾向にある。
米国では、「極右主義」寄りの政治行動を前面に出してきたトランプ氏が・・…