チャド治安最新情報(2024年4月)/海外安全.jp


0.チャドにおける日本人向けの緊急連絡先

◎在カメルーン日本国大使館:+237-(0)222‐20‐65‐85

(チャドには日本国大使館は存在しておらず、カメルーンの日本国大使館がチャドも兼轄しています)

ディスクレイマー

・本ページは日本・アメリカ・イギリス・オーストラリアの各政府が発表しているトラベルアドバイス類を比較し、情報提供を行うことを目的としています。

・当サイトに記載の情報は、各国政府の発表内容及び当サイトが信頼に足ると判断した各種メディア情報を踏まえて掲載しています。

・本ページに記載された内容は各国における皆様の安全を担保するものではありません。

・当サイトでは、本ページ記載の情報を基に行った皆様の判断によって引き起こされる損害等の責任は負いかねます。

・海外への渡航に際しては、日本政府外務省や所属されている組織/団体、旅行会社等の具体的な助言に従い、ご自身で安全確保に努めていただくようお願いします。

・新型コロナウイルス感染症の関連情報は頻繁に変化しますので最新情報をご自身で確認いただくようお願いします。

本稿執筆監修者 / 海外安全.jp代表 尾崎由博

1981年生。2006年より国際協力機構(JICA)にて勤務。インド、パキスタン、アフガニスタン等南アジアにおける安全対策、開発支援案件の形成、実施を担当。パキスタン駐在中国政選挙や首都における大規模反政府デモ等に対応し、現場での安全管理業務ノウハウを体得。2016年7月に発生したバングラデシュ、ダッカレストラン襲撃事件後に発足した安全管理部の第一期メンバーとしてJICA安全対策制度、仕組みの多くを構築した他、組織内の緊急事態シミュレーション訓練を担当。国連機関及び世界銀行の危険地赴任者向け訓練等を受講しており、JICAのみならず国際機関の安全対策研修内容も熟知。2018年より独立、2020年株式会社海外安全管理本部を設立し代表取締役就任。クライアント行政機関、大手セキュリティー企業、開発コンサルティング企業、電力関連企業、留学関連企業、各種大学法人、一般社団法人や独立行政法人など講演実績:大阪弁護士会「パキスタン投資・リスクマネジメントセミナー」海外コンサルタンツ協会「海外活動安全強化月間セミナー」日経メッセ「セキュリティショー」「多元化する危機管理」他多数。日本経済新聞2020年11月24日付13面に寄稿記事が掲載。

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1.総論

チャドに対しては各国とも若干の地域差はあるものの概ね全土に対して極めて高いリスクレベルを設定しています。特に周囲を取り囲む隣国との国境付近及びチャド湖周辺には日・米・英・豪いずれもが自国民に渡航しないよう呼びかけています。

首都ンジャメナに対しては、すべての国が共通して渡航を絶対に控えるよう呼びかけてはいませんが、それでも凶悪犯罪やテロの危険性から渡航は推奨されていない状況です。

【海外安全.jpのコメント】

現状、一般の方がチャドに渡航されることは一切おススメしません。首都ンジャメナを含め凶悪犯罪や誘拐、あるいは政治的な動機に基づく大規模な集会及び衝突が続発しています。国連機関等の用務により、組織的かつ強力な安全対策を講じられる方以外はチャドに安易に渡航されることは控えてください。

2.日本政府の危険情報

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「レベル4:退避してください。渡航は止めてください」が設定されている地域

スーダン、リビア、中央アフリカ、ニジェール及びカメルーンの極北州との国境地帯(ただし首都ンジャメナを除く)

ラク州並びにチャド湖周辺

「レベル3:渡航は止めてください」が設定されている地域

首都ンジャメナを含む上記以外の全土

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3.アメリカ政府のトラベルアドバイザリー


チャド湖周辺地域

中央アフリカ、リビア、スーダンとの国境地域

上記地域ではテロや武力衝突の危険性がある他、一部地雷原が広がっていることから「渡航を中止してください: Do not travel」が設定されています。

首都ンジャメナを含む上記を除く全土に対し、「渡航の必要性を再検討してください:Reconsider travel」が設定されています。これら地域では武力衝突やテロへの明確な注意喚起はないものの、凶悪犯罪の多発や誘拐によるリスクが高いとされています。

4.イギリス政府のトラベルアドバイス

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国土の北側ボルコウ州、エネディ州、チベスティ州、東部カネム州、チャド湖周辺地域、そしてチャドと隣国すべての国境から30キロの範囲(ただし首都ンジャメナを除く)に「渡航を推奨しません:Advise against all travel」が設定されています。

上記を除く首都ンジャメナを含む全土は一段階低い「必要不可欠な渡航以外は避けてください:Advise against all but essential travel」が設定されています。

特に国境地域でのリスクが高く不安定な状況である旨注意喚起がなされています。また政治イベントに関連した群衆騒乱のリスクも高く、過去に衝突が発生してきた経緯が記載されている点も特徴的です。

5.オーストラリア政府のトラベルアドバイス

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チャドに対しては他の3ヶ国よりも厳しいリスクレベルが設定されており、首都ンジャメナ以外全土に最大の警戒を要する「渡航を取りやめてください:Do not travel」が設定されています。首都ンジャメナのみ「渡航の必要性を再検討してください:Reconsider your need to travel」が設定されています。

テロはもとより、凶悪犯罪、誘拐等が多発している不安定な治安情勢がリスクレベル設定の背景となっています。

6.最近の治安ニュース

(リンク挿入予定)

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