ベルギー国内自殺予告をした難民希望者の顛末

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ベルギーの警察当局によれば2023年10月24日以降、パレスチナ国籍で「殉教者として死にたい」と発言した20代の男性が行方不明になっているとのこと。9月26日からベルギーで難民申請を行っていた人物であり、名前も特定されていますが、現在消息が分かっていないため捜査が行われています

 

ベルギーでは先週首都ブリュッセル市内で発生した銃撃事案がテロと認定され、全土でテロ警戒レベルが引き上げられています。今回行方不明になった人物はイスラエルとパレスチナ系武装勢力の間で武力衝突が激しくなる前からベルギーに滞在し、難民申請を行っていました。直近、ガザ地区に居住していた彼の家族全員が死亡したとの情報を入手し、ベルギー国内の難民受け入れ窓口であるFedasilで「殉教者として死にたい」との自殺願望を口にして立ち去ったとのこと。現時点で空港を含む公共交通機関やユダヤ教関連施設等に特別な警戒警報は発令されていませんが、注意が必要と報じられています。

 

追記

本件に関し、治安当局は捜査の結果、現地25日昼過ぎに首都ブリュッセルの西隣アンデルレヒトのホテルにいるところを発見され逮捕されました。本件に関連し特段の被害は発生していません。

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