コルシカ島民族主義者への暴行をめぐる抗議活動

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2022年3月9日フランスのコルシカ島アジャクシオを含む複数の都市で、受刑者であるコルシカの民族主義者が刑務所内で暴行を受けたことをめぐり抗議活動が発生し、一部抗議者が治安部隊と衝突しました。

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抗議者らが石や火炎瓶等と投げるなどして暴力ていな抗議活動を展開(Gardianのウェブサイトよりキャプチャ)

 

受刑者は1998年にコルシカ県知事を殺害した罪で服役中で、3日にイスラム教徒を冒涜したとして、同刑務所に服役中の犯人に暴行を受け、現在は昏睡状態です。

受刑者はフランス南部で投獄され、コルシカ島への移送を要求していましたが、「特に関心のある被拘禁者」(DPS)の地位におかれ、拒否されていました。緊張を和らげるため、DPSの地位は取り除かれましたが、抗議者たちは遅すぎるとし、放火、銀行略奪、アジャクシオの郡庁舎を襲撃するなど、一部が暴徒化し、アジャクシオだけで14人が負傷しています。

特に政府機関系の事務所は攻撃対象になると考えられます。また、受刑者を暴行した犯人がイスラム原理主義者でと見られていることから、イスラムの宗教施設への攻撃も想定されます。現地滞在中の方は、最新の情報を入手するとともに、群衆には近づかないことをおススメします。

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