キルギス選挙結果への抗議デモ

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2020年10月5日日中から現地深夜にかけてキルギス首都ビシュケク中心部のアラ・トー広場周辺で、共和国議会選挙結果に反発する野党連合の抗議集会が行われました。治安当局は抗議参加者らに対し放水銃等を使用し強硬手段を用いて解散させようとしたため、衝突が発生しました。その後も翌日早朝まで抗議活動が継続し、一部抗議参加者は共和国議会、大統領府などの主要な政府機関に突入、占拠しています。

 

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キルギス共和国議会周辺に集まった抗議参加者(Radio Free Europaが公開した動画よりキャプチャ)

 

一連の混乱で少なくとも1人が死亡、約600人が負傷したと報じられています。また、一時抗議参加者らに選挙されていた議共和国議会ビルでは火災も発生しました。

 

現地からの情報によれば、抗議参加者の中には道端の石や瓶などを周辺のビル等にも投げつける行為に及ぶ者もいるとのこと。キルギス国内、特に首都ビシュケクでは当面の間政治情勢が不安定な状態が続く可能性が否定できません。デモ隊や治安当局が集結している場面を見たら速やかにその場を離れることをおススメします。また、外出ができなくなる可能性も念頭に、2~3週間分の飲食料品や生活必需品を備蓄しておくことも予防的措置としておススメです。

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