イスラム教宗教行事アルバイーン(チェーラム)

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来週8日は世界各地でイスラム教シーア派の宗教行事アルバイーン(地域によってチェーラムと呼ばれることもあります)が行われます。イスラム教シーア派信者の人々が集団礼拝を行う、市内を行進する、といった宗教行事です。

 

この宗教行事は預言者ムハンマドの孫フサインが殺害された日から40日目(アルバイーンはアラビア語で40の意味)となる日に行われます。日本では故人が没後49日目にあの世に旅立つ際に行われる四十九日(七七忌)を執り行いますが、イスラム教では人が亡くなった際、広く没後40日に追悼行事を行っています。フサインはイスラム教シーア派にとって重要な人物であり、毎年大勢のシーア派信者が追悼行事に参加します。

 

現時点で明確に宗教行事を標的とする襲撃予告等は出ていませんが、過去には行事のために集まったシーア派信者らを狙ったテロが発生していることは事実です。

 

日本政府外務省は「広域情報」という形で広く全世界に注意喚起を呼び掛けています。今後、行事当日が近づくにつれ、各地でシーア派信者らによる行進ルートや行進時間が公表されます。イスラム教徒の多い国・地域に滞在中の方は現地最新情報に十分ご注意の上、行事実施中の場所には近づかないようおススメします。

 

 

なお、一般の方が近寄ることはないと思いますが、フサインが殺害されたカルバラ(イラク)には新型コロナウイルス感染症に伴う各種規制にも関わらず多くのシーア派信者が集まってきており、本宗教行事の重要性をご理解いただけると思います。

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